職場では、お互いがしっかりとコミュニケーションがとれず、意見がまとまらないことがあります。
お互いが理解しあえていればいいのですが深く会話もせずに、お互いが本人のいない所で不満を言ってばかりいれば職場の雰囲気は悪くなり、生産性にも影響してしまいます。
チームづくりの原則
チームづくりで最も大切なのはスタッフの「心理的安全性」です。
「心理的安全性」とは、スタッフ1人ひとりが、自分らしさを発揮しながら、チームの一員として参画しているという実感のことです。
これがチームづくりの基本になります。
また、チームの一員として認められることは、嬉しいし、やりがいも出てきます。
スタッフ1人ひとりが、チームの一員をしての実感がある場合は、普段からコミュニケーションがとれている職場です。しかし、普段からコミュニケーションがとれていない職場は言いたいことも言えず不満につながっていきます。
不満を言ってきたら建設的な言葉で返す
あなたも、他人から不満を言われたり、自分でも他人に不満を言ったことがあると思います。良いチームづくりをする上で大切なのは、その行動が建設的かどうかです。
そういう意味では、ただ不満を思っているだけでは現状は何も変わらないし何も解決しません。
不満を問題解決の提案に置き換える
他人から愚痴や不満を聞かされた時、あなたはどのように返してますか?
例えば、「店長が話を聴いてくれないんだよね」と愚痴や不満を言われたら、あなたも「そうなんだよね、店長って、話を聴いてくれないよね」「ほんと、嫌になるよね」と共感してしまえば、現状は何も変わらないし、解決もしません。
逆に、「店長が話を聴いてくれないんだよね」と愚痴や不満を聞かされ、あなたが「○○さんは、店長に話を聴いてもらいたいんだね、もし聴いてもらえるとすれば、なにを聴いてもらいたいの?」
「また、聴いてもらえるとすれば何を解決したい?」と相手のネガティブな発言をポジティブな表現に言い換えて聞き返します。
そうすれば、愚痴や不満を言った本人は次の行動を意識するようになります。
例えば、「話を聴いてもらうには自分がどのような行動をとればいいのか?」「話を聴いてもらって何をしたいのか?」と解決策を考えるようになります。
チームのことを考えているから不満がでる
不満はそもそも、問題点を言っているのであって、何かを改善したいと思っていても言えないから出てくるのです。
ただ、本人がそれをネガティブに捉え「じゃあ、どうすればいいのか?どのように解決すればいいのか?」という考えになっていないことに問題があるのです。
チームのリーダーや店長になれば、スタッフの愚痴や不満は嫌になるかもしれません。
しかし、不満にはチームの改善に役立つメッセージが含まれているということを意識すればどこをどう改善すればいいのか見えてくるはずです。
職場で不満が出たらチームをよくするチャンスと捉えて、建設的な提案に変えてみましょう。
まとめ
不満に思うことは誰にでもあると思います。
しかし今までは、不満をネガティブに捉えることがほとんどで、ギスギスした空気をつくっていました。
しかしスタッフの不満を「問題解決の糸口」と捉え一丸となって「じゃあ、どうすればいい?」「それが、解決すればどのような良い結果がでる?」など、
ポジティブな会話ができれば、職場の雰囲気も良くなり、人間関係も良好になり、スタッフにとってもお客様にとっても良い空気のお店になるのではないでしょうか。