美容室の売上が一時的に下がっても、チームにまとまりがあり人間関係がうまくいっていれば売上回復には時間はかかりません。
しかし人間関係がうまくいっていなくまとまりのないチームでは、簡単な仕事やプロジェクトもスムーズに進むことはありません。
今回は、経営者や店長にとってチームのまとめ方、リーダーの心得を「論語」を用いて解説していきます。
目次
論語とは
「論語」とは、古代中国の思想家、孔子の教えを弟子たちが記録した書物のことです。
職場やプライベートの人間関係、社会生活での悩みや疑問に役立つ言葉が沢山あります。
サロンで例えてみると
君主は礼節で、巨下は忠誠心で!
上司が礼節をもって部下に接するから部下も上司に対して忠誠心をもって働くという意味です。
先輩が後輩に対して真心をもって接すれば後輩は自ら進んで積極的に働くようになります。
しかし、後輩が思ったように動かないからといって愚痴を言っていた場合、実はその店長や先輩が後輩に対して思いやりや配慮が足りないから動かないことがあります。
君子は「和」しても「同」せず|小人は「同」じても「和」せず
サロンで例えると、優秀なリーダーは「和」=協調性を大切にし、人の意見や噂話に流されたりしない。
残念な人は噂話や周りの意見に流されやすく人の話に合わせるばかりで自分の意見がなく協調性がない。
どうせ、働くのであれば、あたりさわりのない単なる仲良しグループよりお互い切磋琢磨して技能も人間性も成長したいものです。
認められないことを悩むな
サロンで例えると、店長の役職に付きたいが、なかなか認めてもらえず昇進できずに、ふてくされる人がいたとします。
しかし、自分が認めてもらえないことに悩むのではなく、認められるように努力をしなさいということです。結果をだせば、会社からも、必ず評価してくれるはずです。
自分が認められない事に不満を持つな|自分に実力ないことを自覚せよ
サロンで例えると
スタッフA「オーナー、私の給料が○○さんより少ないのですが、どうしてですか?」
オーナー「君より○○さんの方が売上も高いし、指名も多いんだよ」
スタッフA「・・・・・」
自分が認められない事に不満をいう人がいますがスタイリストになれば指名売上や後輩の指導などのサロン全体を踏まえた結果が求められます。
現状に不満を言う前に、自分の現状をチェックする必要があります。結果が出ないのは計画の立てかたや方法に問題があるのがほとんどだからです。
模範となる人をリーダーにする
サロンで、店長を決める時に何を基準に決めますか?
「年功序列」や「仕事が出来る」だけで選んでいませんか?
オンデーズの田中社長は、新店舗オープンの時に店長になりたい人に立候補してもらい、総選挙で決めるそうです。
皆が選んだ店長なので「なんで、あの人、仕事もしないのに店長なんですか?」と、不満にはならないそうです。
サロンの成長はリーダーで決まります。自分の利益優先のリーダーではなく、スタッフの成長や、お客様のことを第一に考えることのできる、模範となる人がリーダーになれば、スタッフも納得して意欲的に働くことでしょう。
まとめ
今回は「論語」を用いてリーダーの心構えを紹介しました。その内容はどれもごく当たり前の内容に感じたと思います。
サロンの売上はスタッフがいてこそ成り立ちます。そのスタッフのパフォーマンスを引き出すのもリーダーの役割になります。
まずは、他人を変えようとせず自分自身の態度や振る舞いを変えていくことから始めてみましょう。