起こった出来事は不幸にも幸福にも
今回のコロナウイルス感染拡大で、とくに4月は人生最大のピンチでした。
しかし給付金や雇用調整助成金、公庫などの融資などでなんとか乗り切る事ができました。
また、ピンチな時だからこそ、無駄な経費を削り、現場のスタッフとコミュニケーションを多くし、運営方法を見直す良い機会になりました。
色んな出来事には今は不幸と思っていても、後になってあの出来事があったから今の自分があるんだということが多々あります。
私がコロナ禍で気持ちが落ちているときに、前向きになれた「塞翁が馬」という物語があるので紹介したいと思います。
塞翁が馬(さいおうがうま)
「塞翁が馬」とは人生の幸不幸は予測できないものだというたとえ
昔の中国で起こった出来事から生まれた教訓です。
塞翁が馬
ある村に馬をもった老人がいました。貧しい村で馬をもっているのは、この爺さんだけ。
ほかの村人からはうらやましく思われていました。
ところがある日のこと、その馬が逃げてしまいました。
周りの村人は「なんて爺さんは不幸なんだ。」と言っていました。
しかし爺さんは、落ち込む様子もなく「これが不幸とは限らんよ。」と言いました
しばらくたったある日、逃げた馬が帰ってきました。しかももう一頭、足の速い馬を連れて帰ってきたのです。
2頭に増えた馬を見た村人は「なんて爺さんは幸運なんだ」と言いました。
しかし爺さんは「これが幸運だとは限らんよ」と言いました。
数年後、爺さんの息子が馬に乗っていると、落馬して足を骨折してしまいました。
すると周りの村人は「可哀想に、なんて不幸なんだ」と言いました。
しかし爺さんは「これが不幸とは限らんよ。」と言いました。
そしてしばらくすると、戦争が起きました。そのために村の若者たちは、軍隊に入ること命じられました。
しかし爺さんの息子は足を骨折していたので、戦争に行かなくて済みました。
村人たちは、「なんて幸運なんだ。」と言いました。
ところが爺さんは「これが幸運だとは限らんよ。」と言いました。
不幸と幸福は常に変わる
何が不幸で何が幸福かなんて、誰にも分かりません。
今が辛いと思っていても、それは次の幸福につながる出来事かもしれません。
今が最高に幸せでハッピーだったとしても、それがずっと続くとは限りません。
調子が良い時でも驕ることなく、ピンチの時は未来の心配ばかりして動かないのではなく、今できることに最善を尽くすことが重要だと思います。