あなたは将来どんな美容師になりたいですか?
独立して美容室のオーナーになりたいですか?まず店長を目指し高収入を目指しますか?
将来をイメージして仕事に取り組む
仕事に取り組む姿勢で将来のあなたの状況が大きく変わってきます。
仕事をする目的は人それぞれですが、なりたい自分の将来像をイメージして、そのイメージに近い先輩の行動をまねしてみましょう。
「つるみの法則」を知ってますか?簡単に言うと「類は友を呼ぶ」のことです。
人は自分と似た人、気が合う人と付き合うものです。生活レベル(年収)や考え方が近い人と一緒にいるほうが気が楽に感じるからです。
働く目的は人それぞれですが
「目的や目標はないがとりあえず仕事をしている人」
「給料や待遇がいいところを探し職を転々としている人」
「自分の家族、スタッフ、地域の貢献を考えて仕事をしている人」がいた場合
あなたが居心地がいいと感じた人とつるむようになります。
あなたが仕事に意欲があり積極的に理想とする人に近づこうとすれば、その人から可愛がられ、成功するための方法を教えてくれるはずです。
※くれぐれも愚痴ばかり言う人とはつるまないようにしてください。このような人はあなたの成功を邪魔して足をひっぱるタイプです。
美容師としての役割を知る
役割とは、職場の役職などではなくあなたの美容師としてのミッションのようなものです。
「沢山のお客様に喜んでもらい、ハッピーを広げたい」「美を通して日本中の人々に希望を持ってもらいたい」など自分のミッションがあれば、職場でも主体的に働けるし、周りの意見に振り回されることはありません。
これからの美容業界を考えた時に、色んな働き方があります。シェアサロンや業務委託、独立開業など、時代と共に働き方が変わったとしても自分自身の強みを知り多くの人に影響を与えられる人はどんな環境でも成功するはずです。
そう考えると、サロンでスタッフとして働いている時から「雇われている、働かされている」という考えではなく、主体的に働いている人の方がスタッフやお客様からも支持されるでしょう。
イソップ寓話の「3人のレンガ職人」が分かりやすいので見ていきましょう。
3人のレンガ職人の話
ある旅人が町を歩いていると一人の男が難しい顔をしてレンガを運んでいました。旅人はその男に尋ねました。
「ここで何をしてるのですか?」
すると男はこう答えました。
「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるのさ。毎日、朝から晩まで暑い中レンガを積んで腰は痛くなるし、何で俺がこんな仕事をしなければならないのか、まったくついてないよ」
旅人は、その男に「大変ですね」と言って歩きはじめた。
しばらく歩くと一生懸命レンガを積んでいる別の男がいました。しかし先ほどの男より辛そうには見えませんでした。
旅人はその男に「何をしてるのですか?」と尋ねました。
男は「ここに大きな壁をつくっているんだよ。これが俺の仕事でね」
旅人は「それは大変ですね」と声をかけました。
すると男は「なんてことないよ、この仕事で俺は家族を養っているんだよ。この仕事があるから家族が食べて行けるのだから、大変っていったらバチが当たるよ。」
旅人はその男に励ましの言葉を残して歩き続けました。
しばらく歩いていると別の男が生き生きと楽しそうにレンガを積んでいました。
旅人はその男に「何をしてるのですか?」と尋ねました。
すると男は「ああ、俺たちのことかい。俺たちは歴史に残る大聖堂をつくってるんだよ」
旅人は「それは大変ですね」といたわりの言葉をかけました。
すると男は楽しそうに「とんでもない、ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ。素晴らしいだろう!」
旅人はその男にお礼の言葉を残して、元気いっぱい歩き続けました。
3人のレンガ職人の違いは
- 1番目の職人「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるのさ」目的もなくやらされている
- 2番目の職人「この仕事で俺は家族を養っているんだよ」生活のため、お金のため
- 3番目の職人「歴史に残る大聖堂をつくってるんだよ」世の中に貢献するため
まとめ
美容業界で働いている人に限らず、全ての人に言えることですが、3人レンガ職人のように同じ仕事内容、同じ環境でも、その人の考え方次第で、仕事が辛いものにもなるし、楽しくもなります。
仕事をする上で「何のために仕事をするか」目的の違いで私たちの未来も変わってきます。
3人のレンガ職人の働きかたで、今のあなたはどちらの働き方ですか?
職場に不満があり働かされていると思っている人は、自分がそう思って働いているからです。
毎日、お客様の笑顔が見れて嬉しいと思って仕事している人は、自分でそう思って働いているのです。
環境や他人のせいではありません。あなたの心のあり方で全て決まっているのです。
あなたがうまくいっていないとすれば上司や部下、環境のせいではなくあなたの努力が足りないのです。
自分の人生を他人に依存するから、「裏切られた」とか「~やってくれると思ったのに」と不満がでるのです。
自分の人生です。他人に依存してはいけません。
人は人生に行き詰まったり、困難なことがあると嫌になったり落ち込んだりすることがあります。
しかしそれは「今のやり方ではうまくいかないよ」と正しい状況に導くヒントだとすれば、逆にチャンスだと思いませんか?
その時、「自分自身の考えや行動を変えるか」「人のせいにして自分を変えないか」のどちらの考えで仕事に取り組むかで自分の将来に大きな差が生まれてきます。