結婚や出産をきっかけに退職する女性美容師も多いと思います。復帰しづらい理由として長時間勤務などの働く時間と出勤日数があげられます。
パートスタッフの家庭環境を理解する
例えば出産後の復帰であれば子供の保育園のお迎えがあるため最低でも17時までには退勤しないといけないし、子供の体調によっては急に休むこともあります。また日曜日や祝祭日、学校の行事などの時も休みになります。
お互いを理解する
一部のスタッフの中には掃除や開店準備、閉店後の片づけなどはフルタイムのスタッフがするので、早く帰ってしまうパートスタッフに対して不公平感を感じてしまう人もいます。
しかしパートスタッフは、準備や片付けをやらないのではなく、物理的に出来ないのです。17時に退勤して子供のお迎えをし家に帰って夕食の準備など主婦は仕事から帰っても家に帰れば家事がまっています。そういうこともスタッフ同士で共有し、お互いが協力し合える雰囲気にしたいものです。
チームワークはコミュニケーションから
パートスタッフといっても、店長経験者やトップスタイリストだった人もいます。フルタイムスタッフはミーティングや食事会などで常にコミュニケーションはとっていますが、パートスタッフはミーティングや食事会などに参加出来る時間がなく疎外感を感じてしまうかもしれません。
そうならないためにもパートスタッフを含めたミーティングや食事会などを定期的に行うことによって、ベテランのパートスタッフからも学ぶ機会にもなり、お店全体としてもコミュニケーションが円滑になりチームワークも良くなります。
パートスタッフが働き続けやすい職場とは
パートスタッフになると、勤務時間が短くなるためお店やスタッフに迷惑をかけないかと心配になる人もいます。
女性スタッフが多い美容室ほど、結婚や出産後も安心して働ける環境を経営者自らがつくって、パートスタッフが増えても経営がうまくいく仕組づくりを考える必要があります。
家庭と仕事のバランス
家庭と仕事のバランスと言っても、家庭(50):仕事(50)という意味ではありません。
男性は仕事が終わって飲み会に参加したり、自由な時間をとることは容易かもしれません。しかしパートスタッフは仕事が終わって育児や家事などもあります。また友達との食事会があったとしても子供を預ける段取りをしたり家族の夕食をつくって出かけるなどやることが沢山あります。
パートスタッフは勤務時間は短くなりますが主婦の1日の行動を考えると、やるべきことが多いことが分かります。
私の職場にもパートスタッフがいますが、限られた時間で段取りよくお客様の集客や売上管理までしているスタッフもいます。
そう考えると生産性は落ちるどころか、良いように思います。パートというとサブ的なイメージがあるかと思われますがこれからの働き方を考えると、フルタイムとパートの垣根をなくしスタッフ全員で一丸となってお店を運営しているんだというスタンスが大切だと思います。