伸びているサロンではスタッフが明るく元気に主体的に考え、働いています。またスタッフ全員がサロン運営に参画することで、活気のあるサロンづくりができています。
なぜチームで働くのか
チームの目的はスタッフ一人ひとりの強みを最大に発揮させることです。
上司から見ると部下の行動にイラッとしたり、スタッフ同士でも相手の態度や行動に対して愚痴を言ってくる人もいます。
しかしお互いに成長を望むのであれば、人のいない所で愚痴を言うのではなく、話し合いの場で「もっと仕事をこうしてくれると助かるよ」「こういうふうにすればもっと良い結果が出るのではないか」など、お互いの意見を聞きだし長所を見るようにして、お互いの強みを活かし合い協力することで相乗効果が生まれるのです。
チームで働くと言うことは単に人手がいて仕事がはかどるだけではなく、お互いの強みを活かすことで仕事の効率と自己成長に繋がるのです。
具体的に目標を決めよう
- 計画:目的、目標を設定して、そのための活動を決める。5W1H(なぜ、何を、誰が、いつ、どこで、どうやって)のような感じです。
- 実行:計画だけを設定して実行しなければ何も変化はありません。業務マニュアルなどをつくりスタッフ全員が実行できるように、ロープレなども取り入れてみましょう。
- 評価:実行した結果「何がよかった」「何が良くなかった」を出してみて検証しその経験を次に活かします。
リーダーの役割
- 「目標を設定」サロン全体の目標達成のために必要な、スタッフ一人ひとりの役割や技術の習得の目標を設定します。
- 「動機付け」スタッフ一人ひとりの実行計画や自己成長が成果に繋がるようにサポートする。
- 「コミュニケーション」リーダーは常にコミュニケーションをとることが大切になってきます。スタッフの行動によって得られた結果は必ず測定して、目標に対しての評価をしフィードバックします。
このサイクルを回すことで、スタッフ自身が目標に対しての現在地を知ることができ、次に何をすべきか明確になります。
人が育つ環境づくり
人材育成の基本は育てるのではなく、育つ環境を提供することにあります。
最近のスポーツ界を見ても十代の選手の活躍が目立ちます。昔は選手とコーチの二人三脚で試合に挑むことが一般的でしたが、今では栄養士や研究者、スポンサーなどのスペシャリストが選手をサポートしています。
私の職場でもサロンの勉強会以外に、外部講師によるコミュニケーションスキルや経営戦略など勉強会を取り入れています。参加は自由なので、アシスタントや若手スタッフでもこのような勉強会に参加することができます。
このように自主的に勉強会に参加するスタッフは職場でも生き生きと働きチームでお客様に喜んでいただくために何が必要かを常に考えて働いています。仕事をやらされているのではなく、仕事を自らつくりだしているのです。
初心を思いだそう
「美容学校に入学したとき」ワクワクドキドキしながら行った登校日初日。
「美容室の就職の内定が決まった時」家族皆で喜んでくれた。
「入社初日の職場」先輩達が優しく迎えてくれて、夜遅くまで私のレッスンを見てくれた。
「スタイリストデビュー」沢山のお客様が笑顔になった。
美容室オープン初日、オープニングスタッフと共に試行錯誤しなが皆でアイディアをだしながら営業した頃は、毎日が新鮮で充実して楽しかった。
人は時が経つと、人からしてもらったことも当たり前になってきます。お店もオープンの時に比べるとマンネリになります。
美容学生だった頃やお店をオープンした日は夢と希望があったはずです。
私はお店のオープン日の写真をいつも持ち歩いています。その写真にはオープン当時から現在まで一緒に頑張ってくれているスタッフもいます。
この写真を見るたびに、スタッフのためにも、もっとよりよいお店づくり、スタッフが安心して働ける職場環境、地域のお客様にとって、なくてはならない美容室をつくろうと、自分のミッションを思い返しています。
仕事で行き詰まったら
行き詰まったらどうすればいいか。
人に相談したり、ひとりで悩んだりしてませんか。
仕事で悩んだら仕事の出発点である「初心」を思い出してみてください。その時のあなたの気持ちはどうでしたか。
将来どんな美容師を目指していましたか。
親子関係で行き詰まったら自分の幼少期に親にしてもらったこと、迷惑をかけたことを思い出してください。
行き詰まっているときは「初心」を思い出してみましょう。